コーポレートサイトリニューアル事例 - 株式会社ユーレックス様

2026/3/8

    リアルな場(宿泊・飲食)を提供する事業体と、現場に寄り添うWebサイトづくり

    旅行事業を祖業とする株式会社ユーレックス様(以下ユーレックス)は、2020年に直島でマイロッジ直島をオープン。コロナで旅行事業がストップする中、宿泊・飲食事業に進出し、現在は約40部屋、レストラン4箇所まで拡大しています(※2026年2月時点)。今回は、既存Webサイトの老朽化や採用強化といった課題を背景に、直島で伴走してくれる制作会社を探していた同社に、当時の課題感やNui株式会社(以下Nui)との協働について伺いました。

    本記事では、制作を担当したNuiの小関が、ユーレックスの担当者である小嶋氏(以下小嶋)、妙見氏(以下妙見)の2名にお話を伺いました。
    それぞれの立場から、当時抱えていた課題やプロジェクトの進め方、協働を通じて感じたことについて語っていただきます。

    旅行業からスタートし、宿泊・飲食事業に展開

    小関:ユーレックス様の事業内容を教えていただけますか?

    小嶋:ユーレックスは、旅行事業が祖業の会社です。2020年4月に直島で「マイロッジ直島」をオープンしたことをきっかけに、コロナで旅行事業が一旦ストップした中、宿泊事業・飲食事業に進出してきました。現在、直島ではホテルが約40部屋、レストランが4箇所まで拡大しています(※2026年2月時点)。旅行事業もコロナが落ち着いた段階で少しずつ復活してきていますが、今は宿泊・飲食が事業の中心となっています。

    事業一覧

    小関:ユーレックス様が直島で事業をやるようになった、最初のきっかけはなんだったんですか?

    小嶋:ヨーロッパから日本へのツアーを企画していた欧州拠点のスタッフが、現地で直島の評価が非常に高いことを知り、ツアー行程に組み込もうと考えました。

    しかし当時の直島には、ベネッセのホテル以外に十分な宿泊施設がほとんどなく、シャワー設備のない民宿のような施設が中心でした。ベネッセのホテルも部屋数が限られており、時期によっては予約が取れず、ツアーを成立させることが難しい状況が続いていました。

    そこで、「自分たちで宿泊施設をつくればツアーを実現できるのではないか」と考え、2017〜2018年頃から計画をスタート。土地の取得を含めて準備を進め、2020年4月1日にオープンしました。

    小関:オープンのタイミングがコロナと重なったんですね。

    小嶋:はい。せっかく送客できる施設を作ったのに、今度は旅行者を連れてこれない状況になりました。海外からのお客様が来られなくなったため、国内客にシフトする動きになりましたが、本当にお手上げの状態からのスタートだったと聞いています。

    マイロッジ直島

    多角化する事業をわかりやすく伝えるために、Webサイトリニューアルを決意

    小関:去年(2025年)の夏〜秋頃にWebサイトのリニューアルでお声がけいただきました。その時は「Webサイトをどうにかしたい」という状況だったと思うのですが、どんな課題感がありましたか?

    妙見:はい。まず、Webサイト自体がかなり古く、情報もほとんど更新されておらず、ビジュアル面でも見劣りしていました。これからリクルーティングに力を入れていきたいと考えていた一方で、このままでは人が集まりにくいだろうという危機感がありました。

    そもそも「何の事業をやっている会社なのか」が伝わりづらく、会社の今の姿も分かりにくい。採用の最終判断の場面でも、このサイトのままだと優秀な人材には振り向いてもらえないだろうと感じていました。私自身も、入社前に会社を調べようとWebサイトを見たときに、「このコーポレートサイトのままだと少し不安になるな」という違和感があり、一歩引いてしまう印象を受けていました。

    旧サイト

    まずは直島島内で依頼できる方を探していた

    小関:どんな方法でサイト制作者を探していましたか?

    小嶋:最初のきっかけは、直島の知り合い経由でご紹介いただいたことでした。新しくホームページを作り替えるにあたって、経営陣としては「直島でサイト制作の仕事をしている人がいるなら、その人にお願いするのが一番いいよね」という考えがもともとありました。

    私自身も、小関さんのnoteを以前から読んでいて、存在は知っていました。経営陣も小関さんのことを知っており、家も近いということもあって、「直島にいるなら、その方にお願いしてみよう」という流れになりました。

    それまでWebサイトを管理してくれていた方は直島から遠く、気軽に相談しづらいという課題がありました。その点、距離が近いというのは大きなメリットでした。また、小関さんが直島の別プロジェクトにも関わっていると聞き、「こういうことにも関わっているんだ、いろいろできる方なんだな」と感じ、ぜひお願いしたいという気持ちがより強まりました。

    都内で培った制作力と、直島での密なコミュニケーション

    小関:どんな支援を期待していましたか?

    妙見:小関さんのnoteやNuiのサイトを拝見して、「こういうトーンで、こういう形にしていきたい」という完成イメージが最初から持てたのは大きかったです。東京と直島を行き来されていて、現地の空気感を実際に感じたうえで制作に反映してくれるだろう、という安心感もありました。

    小嶋:私自身、前職でホームページをリニューアルした際は、「何を大事にしたいか」「私たちの存在意義は何か」といった根っこの部分を、デザイナーの方と対話を重ねながら深めていくプロセスをとても大切にしていました。半年ほどかけて、理解を揃えてからデザインを形にしていくような進め方です。

    個人的には、そうしたアプローチはとても良いものだと思っていました。ただ当時は、そこまで踏み込んだかたちで取り組める状況ではありませんでした。一方で、Nuiのホームページなどを拝見する中で、「すべてをゼロから深掘りするのは難しくても、そのアプローチのエッセンスなら取り入れられそうだ」と感じていました。

    ニュアンスを汲み取り、プロジェクトを前に進めてくれた

    小関:実際に進めてみて、良かった点はありましたか?

    妙見:対話の時間が十分に取れたとは言えない中でも、毎回の打ち合わせの冒頭で少し話をするだけで、小関さんがこちらのニュアンスを汲み取ってくれていました。サイトを丁寧に分析したうえで、「どこが課題か」「予算も踏まえて、どこから手を打つべきか」を先回りして整理して提案してくれたのは、とてもありがたかったです。

    課題の資料も、「要はこういうことですよね」とポイントを押さえて整理してくれるので、こちらは「そうそう、それです」という感覚で、迷わず進めていけました。次の打ち合わせでは、前回の話がきちんと形になって出てくる。本来であれば私たちがもっと時間をかけて向き合うべきところを、先回りして整理し、形にしてくれたおかげで、プロジェクト全体がスケジュール通りに進んだと感じています。

    小関:サイト制作では、内容がなかなか決まらなかったり、後から手戻りが発生したりすることが多いのですが、今回はそうしたことがほとんどありませんでした。ユーレックス様側でも、毎回お出ししたものに対してきちんとご判断いただき、持ち帰るものは持ち帰る、とメリハリをつけて進めていただけたので、とてもスムーズでした。撮影いただいた写真のクオリティも高く、そのおかげでWebサイト全体のクオリティも維持できたと感じています。

    Webサイトの新規作成やリニューアルを考えている方は、まず気軽に相談してみると良いと思います

    小関:第三者の方に弊社を進める場合、どんな方におすすめしたいですか?

    妙見:まずは、直島で事業をされている方にはぜひおすすめしたいです。相談すると、こちらが求めていることを素早く汲み取り、形にしてくれると感じています。

    また、直島の周辺で事業をされていて、「Webサイトをどうにかしたい」と漠然とした課題感をお持ちの方にも合うと思います。距離が近いからこそ、こちらがあまり準備できていない時でも、定期的に打ち合わせの場をつくってくれて、そこで自然と話が進んでいきます。そうした「気軽に相談できる場」を継続的に持てるのは、同じ地域にいてくれるからこそだと思います。

    もし東京の会社とオンラインだけで進めていたら、ここまでの流れにはなっていなかったかもしれません。こちらの感覚に合わせて相談しやすいのは、「近くにいるパートナー」であることが大きいと感じています。

    小関:今回のプロジェクトでは、ほぼ全ての打ち合わせを対面(オフライン)で行いましたが、これは私が今の会社を始めてから3〜4年の中で初めての経験でした。これまでは8〜9割がオンラインで、1回会うかどうか。プロジェクトが終わってから初めて直接お会いする、というケースもあったほどです。

    ただ、ユーレックス様のように「リアルな場」を提供する事業では、制作側も現地に足を運び、その場所の空気感や風景、人の動きを自分の目で確かめた上で制作できたことは、とても大きかったと感じています。私自身も直島に住んでいることもあり、背景を一から丁寧に説明していただかなくても、土地の事情や雰囲気を共有できたのは、大きなメリットでした。

    また、弊社のクライアントはBtoB企業が多いのですが、一般の方向けの飲食やホテルのような事業は、それとはまったく違う感覚が求められると感じました。こうした事業では、とりわけ「現場で感じるもの」が重要であり、その感覚をどうWebサイトに翻訳するかが鍵になる、という学びがありました。

    Editor’s Note

    今回のユーレックス様との協働は、リアルな場を提供する事業において「現場に寄り添うことの重要性」を改めて実感させてくれるプロジェクトとなりました。

    オンラインでのやり取りが主流となる中でも、ホテルやレストランといった「場」を提供する事業では、実際にその場所に足を運び、空気を感じ、背景を理解することが、質の高いWebサイトづくりにつながります。距離が近いからこそ、定期的な対面での打ち合わせが自然と生まれ、そこからスムーズに進捗が生まれていく――その関係性の価値を、今回あらためて強く感じました。

    Nuiはこれからも、現場に寄り添いながら、その事業の本質が伝わるWebサイトづくりを続けていきます。

    Webサイト制作・UXUIデザイン・BtoB事業のデザインならNui DESIGN STUDIOにご相談ください

    Nui DESIGN STUDIOは、プロフェッショナルチームによる総合的なデザイン支援を提供します。新規事業開発からマーケティングに必要なクリエイティブ制作まで、ニーズに応じたデザインサポートを実施いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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