VISION

Nuiのビジョン

2024年8月策定

つくろう。ごきげんな世界

わたしもごきげん、あなたもごきげん、あの人もごきげん。
ごきげんはいまつくれる。ここからつくれる。
つくろう、ごきげんな世界。

Nui Inc.

VISION

ビジョン

個人と社会のウェルビーイングの実現

Nuiでは、以下のように世界が変化することによって、個人と社会のウェルビーイングを実現できると考えています。

経済活動の目的

実現方法

評価指標

時間軸

企業の役割

労働

テクノロジー

環境

地域

教育

消費

  • 現在の世界

    物質的豊かさの追求

    利益追及と経済成長

    GDPなどの経済指標の重視

    短期視点

    株主の利益を優先

    生産性と効率性

    利便性・効率性の向上

    環境配慮は二次的

    希薄なコミュニティ・個人主義

    労働力の育成

    大量生産・大量消費

  • これからの世界

    精神的豊かさの追求

    個人:幸福バランス
    社会:資本バランス ※後述

    幸福度や社会的価値の重視

    中長期視点

    社会の公益を優先

    やりがいの追求、遊びの一体化

    倫理的考慮・社会課題の解決

    環境配慮が中心

    強固なコミュニティ・支え合い

    創造力の育成

    責任ある消費・贈与・応援

補論1:個人と社会のウェルビーイングとは

Nuiでは、ウェルビーイングにおいて、個人には「幸福バランス」、社会には「資本バランス」が重要と考えています。

「個人のウェルビーイング」については、セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、ドーパミン的幸福のバランスが取れている状態とし、「社会のウェルビーイング」は、経済資本、環境資本、社会資本のバランスが取れている状態であると定義しています(※2024年8月時点)。

キーワード

お金や達成

人とのつながり

健康と自然環境

  • 個人のウェルビーイング

    ドーパミン的幸福

    何かを得る、達成することによって得られる幸福

    オキシトシン的幸福

    他者との交流、関係から生まれる幸福

    セロトニン的幸福

    心と体の健康による幸福

  • 社会のウェルビーイング

    経済資本

    財源や生産性

    社会資本

    人と人とのつながり

    環境資本

    自然や文化

※参考:樺沢紫苑. 『精神科医が見つけた 3つの幸福: 最新科学から最高の人生をつくる方法』. 飛鳥新社, 2021.,柳澤大輔. 『鎌倉資本主義』. プレジデント社, 2018.,
OECD『より良い暮らし指標(Better Life. Index=BLI):未来の幸福のための資源』

ウェルビーイング=良い状態

一言で言えば、ウェルビーイングは「よい状態」のことを指します。ウェルビーイングに似た概念として、ハピネス(短期的な幸福感)やウェルネス(身体的健康)などがありますが、ウェルビーイングはこれらを包括した、より長期的で多面的な概念であることが特徴です。

Well + being = よい + 状態

ウェルビーイングの研究例

さまざまな研究者が、ウェルビーイングの定義や測定に関する研究を行ってきました。ここでは、その一部をご紹介いたします。

提唱者

セリグマン

エド・ディーナー

前野隆司

OECD

デジタル庁

  • ウェルビーイング(幸福)の定義や測定指標

    PERMA理論

    P:ポジティブ感情(Positive Emotion):嬉しい、面白い、楽しいなどのポジティブな感情を持つこと
    E:何かへの没頭(Engagement):何かに時間を忘れて没頭すること
    R:人との関係(Relationship):他者との関係性
    M:生きる意味(Meaning):生きる意味を自覚すること
    A:達成(Accomplishment):何かを成し遂げること、その努力をしている過程

    医学的ウェルビーイング

    心身ともに病気ではない状態

    快楽的ウェルビーイング

    個人が幸福や生活への満足度をどう捉えているか

    持続的ウェルビーイング

    持続的幸福間、いきいきとした状態

    幸福学 - 地位財・非地位財と4つの因子

    地位財:収入や物、社会的地位など(長続きしない幸せ)
    非地位財:自由や愛情、感謝、社会への帰属意識など(長続きする幸せ)
    4つの因子
     ①「やってみよう」因子(自己実現と成長の因子) ②「ありがとう」因子(つながりと感謝の因子)
     ③「なんとかなる」因子(前向きと楽観の因子)  ④「ありのままに」因子(独立と自分らしさの因子)

    より良い暮らし指標(Better Life. Index=BLI):未来の幸福のための資源

    自然資本 環境や天然資源に関する要素
    人的資本 教育や健康など、人々の能力や潜在力に関わる要素
    経済資本 経済的な基盤や資産
    社会資本 社会的なつながりや信頼関係などを含みます

    地域幸福度指標

    主観指標
    ・幸福度・生活満足度を計る4つの設問
    ・3つの因子群(生活環境・地域の人間関係・自分らしい生き方)
    客観指標
    ・3つの因子群(生活環境・地域の人間関係・自分らしい生き方)

Nuiが考えるウェルビーイングの3領域

「よい状態とは何か」と同様に、「誰/何にとって」よい状態なのか、も重要です。つまり「個人にとってのよい状態」もあれば、「集団にとってのよい状態」や、「地域社会にとってのよい状態」があります。
Nuiでは「誰/何にとって」つまり「ウェルビーイングの領域」を大きく3つの領域で整理しています(Nuiの事業活動の対象は、「人間」と「社会」としています ※2024年8月時点)。

「ウェルビーイング=よい状態」は画一的に押し付けられるものではない

ウェルビーイングには抽象的な側面がある一方で、具体的な「よい状態」は個人の価値観や社会状況によって異なります。画一的な「よい状態」を定義することは、かえってその個人や社会にとっての「よい状態」を妨げる可能性があります。
そのため、Nuiではウェルビーイングを包括的な概念として捉え、事業活動においては各々の個別性を尊重し、柔軟なアプローチを重視しています。

補論2:私たちが生きている資本主義社会

私たちのウェルビーイングは、今生きている社会と密接に関わっています。ウェルビーイングを考えるうえで、まずは今の社会の基盤として機能している資本主義について理解することが重要です。

資本主義の6つの特徴

1. 市場経済を前提として成り立っている
2. 市場によって良しとされる行動にのみ、報酬・インセンティブが発生する
3. 持続的成長は生産人口に比例する
4. 期待値の定量化※しかしお金しか定量化されない
5. 資本が資本を生む構造
6. 資本主義はシステムではなくOSとして機能

→資本主義社会では、経済成長を最優先とし、あらゆるものが経済価値に換算され、より資本を生むものに資本が集まる。また、経済成長は生産人口に比例するため限度がある。

※参考:コテンラジオ. 「資本主義シリーズ」

資本主義により、わたしたちは物質的な豊かさと高い生活水準を得ることができました。しかし一方で、課題や限界点もあります。

資本主義の課題・限界点(一部)

経済以外の価値の軽視

資本主義では、経済価値を最優先とし、それを最大化しようとする性質があります。それにより、社会資源や自然環境、人々の幸福感など、短期的に経済価値に繋がりにくいものは軽視されがちです。

無限の経済成長を求められることによる弊害

持続的成長は生産人口や資源に比例するにもかかわらず、企業は常に成長を求められるため、過剰な資源消費や文化的価値の喪失、働く人のメンタルヘルス・健康問題など、さまざまな問題が生まれています。

資本主義は、私たちの社会の基盤として機能しているが故に、私たちのウェルビーイングとも密接に関わっています。Nuiでは、資本主義の原理を理解したうえで、今後の社会を考えていく必要があると考えています。
※資本主義のアンチテーゼとして、社会主義や共産主義がしばしば挙げられますが、私たちが目指しているのはこれらの社会ではありません。

参考:ビジョン策定にあたって参考にした文献 他

ラファエル・カルヴォ, ドリアン・ピーターズ. 『ウェルビーイングの設計論: 人がよりよく生きるための情報技術』. ビー・エヌ・エヌ新社, 2017.

前野隆司. 『ウェルビーイング』. 日本経済新聞出版, 2021.

樺沢紫苑. 『精神科医が見つけた 3つの幸福: 最新科学から最高の人生をつくる方法』. 飛鳥新社, 2021.,

渡邊淳司 ドミニク・チェン 他. 『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために: その思想、実践、技術』. ビー・エヌ・エヌ新社, 2022.

ブルネロ・クチネリ. 『人間主義的経営』. クロスメディア・パブリッシング, 2020.

コテンラジオ. 「資本主義シリーズ」

山口周. 『ビジネスの未来: エコノミーにヒューマニティを取り戻す』. プレジデント社, 2020.

山口周. 『クリティカル・ビジネス・パラダイム: 社会運動とビジネスの交わるところ』. プレジデント社, 2024.

山口揚平. 『3つの世界: キャピタリズム、ヴァーチャリズム、シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略』. プレジデント社, 2024.

柳澤大輔. 『鎌倉資本主義』. プレジデント社, 2018.,

原丈人. 『「公益」資本主義: 英米型資本主義の終焉』. 文藝春秋, 2017.

藻谷浩介. 『里山資本主義: 日本経済は「安心の原理」で動く』. 角川書店, 2013.

ポール・メイソン. 『ポストキャピタリズム』. 東洋経済新報社, 2017.

広井良典. 『ポスト資本主義: 科学・人間・社会の未来』. 岩波書店, 2015.

デイヴィッド・ピーター・ストロー. 『社会変革のためのシステム思考実践ガイド: 共に解決策を見出し、コレクティブ・インパクトを創造する』. 英治出版, 2018.

アンソニー・ダン, フィオーナ・レイビー. 『スペキュラティヴ・デザイン: 問題解決から、問題提起へ。—未来を思索するためにデザインができること』ビー・エヌ・エヌ新社, 2016.

長谷川愛. 『20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業』. ビー・エヌ・エヌ新社, 2020.

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