
スポーツテックSaaSプロダクトのUX/UIデザイン支援事例 - SportMeme株式会社様
スポーツテック領域でSaaSプロダクトを提供しているSportMeme株式会社。
Nui DESIGN STUDIOでは、UX/UIデザインの支援をしています。今回は、SaaSプロダクトの情報設計、ユーザー体験設計、UIデザインの事例をご紹介いたします。
SportMeme株式会社のCEO長野様、CTO中村様にご協力いただき、インタビューを実施いたしました。
Nui:簡単に事業内容を紹介していただいてもよろしいでしょうか?
長野さん:SportMeme株式会社は、スポーツテックの領域でチャレンジしているスタートアップになります。スポーツ選手の評価に関する研究活動を行い、それを事業に落とし込んでサービスを提供しています。具体的には、どの選手がどのくらいチームに貢献しているのか、を定量的な指標に落とし込み、それを分析・比較・シミュレーションできるSaaSを提供しています。
長野さん:実際、バスケチームのゼネラルマネジャーが、チームを補強するために海外の選手を獲得したいとなったときに、海外の代理人から提案を受けることが多いです。そこで選手の良さをアピールされたりするわけですが、誰と比べてどのくらい良いのかといった部分が定量的にわかりにくいというのがありました。
そういった部分を自分たちのサービスで、査定ができたり、選手間の比較ができたりいいなと思って開発しています。クラブ側が持っている情報と、エージェント側が持っている情報の非対称性を解決していくようなイメージですね。

Nui:ありがとうございます。そういった中でデザインに力を入れたいと思ったのはどうしてでしょうか?
長野さん:事業のフェーズとしては、スポーツ選手の評価データを使って、チーム編成やリクルーティング、予算策定など、具体的に使える部分がわかってきたタイミングでした。しかしそれらを個々のプロダクトの集まりではなく、データがシームレスに連携され、ユーザー体験としても一貫していて、使いやすいものにしていきたいと考えていたタイミングでした。
そこでそういったことが得意なデザイナーを、弊社として採用していくか、外部のデザイン会社にお願いしようかと思っていたところでした。

Nui:実際どのような方法で探していたんですか?
長野さん:最初は自社で採用しようと思っていて、人材系の営業担当者に話を聞きました。また、大きめのデザインファームにも相談しました。でも費用感だったり、スタートのタイミングが少し先になりそう、といった部分でマッチしませんでした。
相談したデザインファームに関しては、5〜7名程度のメンバーをアサインして、がっつりやりますよ、というご提案だったので、もっとスモールにクイックに始めたい自分たちにとってはToo Muchかなと思ったのを覚えています。
Nui:確か最初長野さんが僕のTwitter(X)のDMでご連絡いただきましたよね?
長野さん:そうですね、Twitterで「デザイナー」とかで検索をしているときにたまたま見つけたと思います。依頼前に一度打ち合わせで話した際に、NuiさんはスタートアップやSaaSに関する理解が深いなと思いました。こちらが言語化しきれていないことも汲み取ってくれて、コミュニケーションコストをかけずにスピーディに物事を進められそうだと感じました。
長野さん:他のデザイン会社さんに、自分たちの事業を話したときは、なにか伝わっていない感がありました。おそらくスタートアップやSaaSに関してどこまで知識がなかったのかもしれません。
中村さん:長野がNuiさんと初回の打ち合わせをしたあとに「すごくよかった」と言っていたのを覚えています。スタートアップ的な進め方だったり、考え方がとてもマッチしているのを感じたんだと思います。

Nui:最初どんなことをやってほしいとか、期待値とかありました?
長野さん:画面をきれいにデザインするというよりは、骨組みや設計をしっかりやってほしいというのがありました。今考えている機能をベースにしつつも、今後拡張しやすいような骨子を整理してほしいと思っていました。
Nui:具体的なビジュアルというよりも、その手前の設計部分から一緒にやってほしいという感じでしょうか
長野さん:ビジュアル面も、設計面も両方ちゃんとしたいというのがありました。これから展開していくサービスに関しては、設計をしっかりしたいと思ってましたし、すでにリリースされているサービスもあったので、そちらはビジュアル面でもしっかり改善したいと思っていました。
中村さん:一方でプロダクト像がかっちりと明確にあるわけではなかったので、一緒に議論しながら作っていきたいというのはあったと思います。Nuiさんと話す中で、単にビジュアルをきれいにするのではなく、ビジネス的な部分を理解したうえでデザインしてきたチームなんだろうなと感じました。
Nui:実際のプロジェクトのプロセスについて小関から振り返りたいと思います
小関:今回スポーツテックというあまり馴染みのない領域でもあったので、事前のインプットをかなり綿密にしました。長野さんからサービス紹介資料や、現在提供しているSaaSのテスト環境をいただき、まずは領域に対する理解を深めていきました。領域に対する理解が深まる映画として「マネーボール」を挙げていただいたのでそれも見ました。
小関:ただ、カスタマージャーニーやペルソナを作るほどの余裕がスケジュール的にもなかったため、そのプロセスは簡略化し、オブジェクト思考(OOUI)に基づき、画面設計に入ることにしました。
小関:グローバルナビゲーションもこのタイミングで検討を進めました。2週間くらいの短期集中型である程度形になった点は良かったと思います。プロジェクトの後半にも、ここで検討した内容を振り返ることも多かったです。

小関:設計した画面構成に基づき、各画面のワイヤーフレームを作成しました。OOUIベースの設計の議論だと、どうしてもイメージしにくい部分もあったので、なるべく早くワイヤーフレームを長野さん・中村さんに共有し、議論を進めていく方法を取りました。
小関:その後、サービス全体カラーなどのトンマナを決め、全体のデザインに入っていきました。特に今回のサービスの特徴として、グラフや選手比較など、このサービス特有の行源が必要だったため、綿密に議論を進めていきました。

小関)またこれから0から作っていくサービスに関しては、まず価値検証から進めていきました。ユーザーから出ている要望をベースに、プロトタイプを作成し、ユーザーヒアリングを実施。使い勝手やユースケースを確認することで、開発手戻りの少ない形で進行できたと思います。

Nui:プロジェクトを振り返って、良かった点はありますか?
中村さん:決められた仕様に従ってデザインするというよりも、そもそも何を作ったらユーザーにとって良いのか、という点から一緒に議論を進められた点が良かったと思います。
あとは実際にプロトタイプを作って、お客さんに話を聞けたのも良かったです。プロダクトの価値はお客さんの課題を紐づいていないといけないと思うので、ページ単位でクイックに作って、お客さんの声を聞いて、検証できたのが良かったと思います。
中村さん:あと、Nuiさんは質問が鋭いなと思いました。我々のふわっとした要求に対して、鋭い質問をぶつけてくれたことで、議論が深まることが多々ありました。また具体的なアウトプットを常に持ってきてくれたことで、イメージの共有やディスカッションしやすかったのも良かったです。

長野さん:少ない情報量の中で、こういうことですか?というアウトプットを持ってきてもらえたのが良かったですね。それがスピーディに認識を合わせて進めることができたポイントだと思います。
長野さん:月あたりの稼働時間に対して、どのくらい進むのかな?というのは最初わかりませんでしたが、プロジェクトがスタートしてから、とても早く進んでいったので、想定稼働時間に対して、アウトプットも速く良かったです。

山元:スピード感が必要なプロダクト開発においては、プロセスを結構飛ばしがちな部分があると思いますが、スピード感を持ちつつもちゃんとプロセスを経て、プロジェクトを進められたのが良かったです。特に各自考えていることをちゃんとイメージに落として、共有していったので、認識のズレが少なく無駄な手戻りなども少なかったように思います。
小関:あまりメジャーな領域ではなかったので最初はわからない点もありましたが、インプットをしっかりした上で、議論ができたので、キャッチアップもスムーズに進めることができたと思います。また限られた期間の中ではありましたが、プロダクトの中心的なオブジェクトをベースに、設計できたのは良かったと思う。それによって、比較的堅牢な形になったのではないかと思います。

長野さん:スタートアップの規模感にはとてもおすすめです。大きめなデザイン会社さんとかだと、期間が長かったり、プロジェクトチームの人数が多すぎたり、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定などの戦略部分に時間をかけたりするケースも多いと思います。そういったものがToo Muchで、もっとクイックにスモールに進めていきたい会社さんにはおすすめです。Nuiさんは予算感、スピード感などあらゆる面でマッチしたと思いま
長野さん:同じようなステージの会社で困っている方多いと思うので、そういう方にはおすすめです。特にデザイナーはいい人であればあるほど、採用がむずかしいという話は知人からも聞いていました。やっつけでやる、とかではなくこちらの要望を汲み取って丁寧に勧めてくれたのは良かったです。品質、スピード感、コスト面含め、本当におすすめです。

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